今、人を待っている。
待っている時間というのは、必ずしも長いと感じるものではないかもしれない。
これから始まるストーリーをイメージして、ワクワクドキドキ。
逆に不安になったり。
気になる仕事を忘れ去り、少し遊んでみる数時間。
何もすることはないのだけど
田舎の人アルアルだと思うけど、特に何かをする予定はないのに、人と会うことがある。
学生など、若い年代だと特にそうかもしれない。
若者の集いのようなものは、何も成熟した大人が体験してはいけないものではない。
例えば、僕には彼女がいるが、デートと言っても何もすることがないときもある。
テーマパークにでも行けば、楽しむこともできるだろう。
とはいえ、毎回お金を使うデートも精神的に参ってしまう。
それはきっと、男女ともに同じ感覚ではなかろうか。
お金を使わない集い
お金を使わずに人と会うと「なにする?」みたいな会話になることがある。
以前、婚活を頑張っていたときに出会った女性の中には、そういう無味な会話が苦手だと言った人もいる。
特に何かをする予定がないとき、あなたは何をするだろう。
若者の集いをしていたときは、他愛ない会話で盛り上がることができた。
しかし、年齢を重ねるたびに楽しさは減り、無意味な会い方を好まないようになる気がする。
だとすると、彼女と会うことは無意味なのだろうか。
いや、会うこと自体に意味があるのだと思うけど、そこに楽しさを見出すことができなければ、いつかは別れを切り出されるのだろうか。
無味な時間を過ごせるってことは
そんなことを考えていたら、ふと気づくことがある。
「家族になる」ってのが、きっと無味な感覚になっていくということ。
もちろん幸せとか、楽しさを感じる瞬間があるのは頷ける。
だがしかし、それ以上に、無味な時間を過ごせることこそ、大切なのではないかと思った。