マイハビッツ〜理想の自分になるために〜

Webライターが「理想の自分になる」ことをテーマにしたブログを執筆します。

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伝説って、信じるか?

なぁ、伝説って信じるか?

 

昔、宇宙がまだ生まれる前のこと。

伝説によると世界は混とんとしていたらしく、ある一つの出来事から宇宙は始まった。

ビッグバン。

 

とある宗教によると、

男と女は、もともと一つの個体だったという伝説もある。

アダムとイブに分けられたのは、生命の心を隠すため。

 

なるほどな。

書籍を読んでいて、伝説について知ることになったのは、今から20年も前のこと。

子ども心に「伝説」という言葉に惹かれたんだ。

 

ゲームやアニメの世界では、伝説の勇者が現れて、

魔王に挑む姿が描かれる。

 

少年たちは皆、伝説に惹かれて大人になった。

 

そう、それがすべて本当の話だったとするならば。

 

日本にも「浦島太郎」という童話があるが、童話として語られているのは現代だけのこと。

子どもたちにいじめられていたカメを助けた主人公は、竜宮城で時間を過ごす。

帰るころに玉手箱を渡される。

陸に戻ってからふと気づいてみたら、どうやら自分が住んでいた時代とは違うとのこと。

玉手箱を開いてみると、おじいさんになったそうだ。

 

そう、物語として語られる「浦島太郎」だが、それが僕の身に起こることになる。

 

なぁ、伝説って、信じるか?

 

僕が体験した「浦島太郎」を語ろう。

そう長い物語ではないさ。

 

ほんの50年。僕は時をさかのぼることに成功しただけのこと。

2023年風に言うのなら、タイムマシンというものさ。

 

僕は2058年からやってきた。

タイムマシンを開発し、時をさかのぼれる技術が生み出され、その実験体としてマシンに乗った。

そしてたどり着いたのが1998年。

 

ちょうど家庭用パソコンが日本で流行し始めたころ、僕は海から陸に上がりついた。

タイムマシンが到着したのが、海だったからなんだ。

 

この時代の人に理解できるかわからないが、タイムマシンの原料となるのは「紙」である。

折り紙を折ると右と左がくっつくように、時間を折り曲げることで未来と過去を行き来することができる技術。

 

実は「時間」という概念は、2023年では難しいかもしれないが、

空間やイメージのようなものではなく、一本の細いピアノ線のようなもので、折り曲げることが可能なのである。

 

さて、2023年ではレアメタルが心配視され、2025年問題への準備が行われているようだね。

2025年。

多くの預言者が予言したように、世界は滅亡の危機に落とされる。

災害や宇宙人などというものではない。

 

タイムマシンの原料になる「紙」が発見されるのだ。

それにより時空が歪む。

 

本来、人類が触ることを許されなかった「時間」という概念が、人為的にへし折られるのだ。

だから、世界は、ある意味で滅亡するが、その一方で、継続していく。

 

だが、その流れはもう2023年には始まっているんだよ。

時空は徐々に歪みはじめ、浦島太郎の物語も。

本来の物語から、おとぎ話に変化しているように。

 

これは未来予言などではなく、僕にとって過去のお話。

時間が折れ曲がることにより、前後25年間に境目ができる。

 

ちょうど折り紙を折った際、谷折りになる部分は2023年だった。

折り目になる2023年を中心に、2058年と1998年は交わることになる。

 

さて、2023年を生きる人類のみんな。

そろそろ時空がゆがみ始めているぞ。

 

僕が来た未来は2058年。

2023年を中心に、25年先の未来から来ている。

 

正確に言えば、2058年から1998年に飛び、そこから25年を普通に過ごした。

 

地球が滅亡することはないが、自然現象から避けるため、人類は時空を超える手段をとることになる。

 

さて、僕の感覚がわかるだろうか。

長く過ごした故郷の2058年を捨て、1998年に降り立った。

 

歴史を学んでいる人ならば、これから何が起こるかもすべて予想がつくんだ。

だけど、初代iPhoneなどの使い方はわからなかった。

ウインドウズ98という原始的な機械さえ、僕たちの時代には歴史上の産物だったのだから。

 

伝説って、信じるか?

 

浦島太郎は、竜宮城から戻ってみたら、過去にたどり着いたんだ。

未来の自分の、その姿のままで。

 

だから過去の人々からすれば、急に老化した僕がいる。

もちろん子供時代の自分はおらず、宇宙に存在する「自分」というものは唯一無二。

 

それが宇宙に与えられた絶対のルールなのだから。

 

現代の姿のままで、過去に戻れるとするならば、

あなたは戻りたいと思うだろうか。

 

老化した自分の姿で、過去の環境を生きたいと思うだろうか。

浦島太郎の物語は、老化した体で生きることに繋がった。

 

物語の終焉は、まだ存在していない。

だからこそ、僕はこの物語を書き込もうと思ったんだ。

 

過去に戻っても、未来に行っても

「自分」という存在は、今を生きている自分しかいない。

 

それがこの宇宙の絶対のルールだ。

 

パラレルワールドなんてのは、別の宇宙の話であって、

人間が行き来できる宇宙の話ではないんだ。

 

というより、あと25年も過ぎれば常識なんだが、

宇宙は全部で60兆個くらいある。

 

そう、ちょうど人間の細胞の数と同じだけ。

人間が成長するように、宇宙も成長し、消えていく。

 

大きな人間の中に宇宙があって、一つ一つは細胞のようなものだと考えればいい。

小さな僕らは、なんのために時間を折った?

 

なんのために過去に戻ってきたのだろう。

 

小さなころ、学校の先生が教えてくれたよ。

 

「今を、一生懸命生きなさい」

 

そう、それがすべての答え。

僕たち人間は、もっと「今」を大切にするほうがいい。

 

未来も過去も、存在しているだけで、

無味なのだから。

 

自分しかいない世界など、

存在する価値など、ないのだから。

 

みんながいることが、幸せだと。

 

今、ようやくわかったよ。

 

さて、あと25年でタイムマシンを作らなければ。

また1998年に戻る日のために。

 

それが不死者の定めなのだから。

 

※この物語はフィクションです。